【帝王切開入院記その2】たまお誕生。
2013年3月26日火曜日
朝5時半頃に目が覚める。
昨晩21時から絶飲食なのだが、下剤のおかげでしっかり出る。
尿も相変わらず蓄尿機に溜めている。
7時頃、シャワーへ。
こんなに大きくなったお腹とも、これで最後か、と感慨深くなる。
術着に着替える。
7時半頃、油揚げさんが来てくれる。
8時頃、担当の助産師さんが挨拶に来てくれる。
8時40分、病室を出る。
8時45分、手術室受付の前で油揚げさんとわかれる。
手術室の看護師さんに名前等々を聞かれ、ストレッチャーに乗せてもらい、移動。
カーテンで仕切られた所で、弾圧ソックスを履かせてもらう。
優しい看護師さん2人。
緊張しているから優しく声をかけてくれる。
いよいよ手術室へ。
手術台狭い。(私がでかい?)
心電図。血圧。
助産師さんが、携帯できる子供の心音を聞く機械を持ってきて、お腹にあてる。
「うん、赤ちゃん元気です!」
頭の上には昨日麻酔の説明をして下さった、麻酔科の先生。
知っている人を見ただけで安心する。
相変わらず左手の血管が出づらく、点滴できない。
結局右の手首付近に。
右を向いて、背中に麻酔。
お腹が出ているので、なかなか丸くなることが出来ない。
痛み止めの注射がちょっと痛かったかな、というくらいだったけれども、やはり麻酔は効きづらく、先生に迷惑をかけてしまう。
麻酔を入れ終わって、仰向け。
上にある電気自体に自分が映ることはなかったのだけれど、電球と電球の間のステンレス?部分に自分のお腹が見えて、一気に怖くなる。
右上にある血圧と心電図に集中することにする。
「よろしくお願いしますね。」
と昨日挨拶に来て下さった女医さん。
頭の上にいる麻酔科の先生が、こまめに声をかけて下さる。
「気持ち悪い。」
と伝えると、
「血圧が下がったからね。今血圧を上げるお薬を入れたからね。」
ときちんと説明してくれて、ものすごく安心した。
スタッフさんはどのくらいいたんだろう。
トータルで10人くらいはいたような気がする。
目の前にカーテンがかけられる。
「手術が始まりますよ。」
と麻酔科の先生。
産科の先生のもう1人は、一体誰なんだろう、と思いつつ。
ぱちんぱちん、とはさみで切るような音。
身体を揺さぶられて、右側に女医さんがいるのはわかって。
左に男の先生。
ちょっと記憶が曖昧なんだけれども。
たまおが上に居過ぎるからか?それとも胎盤を出すためだったのか?
胸の下、あばらの辺りを心臓マッサージのようにぐいぐい押された。
「ほげ…」
と左下の方で声がした。
「ほげ…ほげ…」
赤ちゃんの声なのか?
女医さんが、
「おめでとうございまーす!」
と言って、一瞬右下に真っ赤な赤ちゃんが見えた。
「ありがとうございます」
それしか言えなかった。
たまおはすぐに連れて行かれた。
そしてその方向から、
「せんせーい!頭切れてるー!」
何だとおぉおおおぉぉおおおおおぉぉう?!
麻酔科の先生から、赤ちゃんの処置をして、綺麗にしたら連れてきてくれますよーと言われていたのだが。
なかなか来ない。
低血糖なのか、頭が切れてるというのが問題なのか?!
そんなこんなで私の処置が始まってしまい、私の処置中は全身麻酔という話だったのに、随分起きていたような気がする。
左下にいた先生が、知っている先生だった事に気付いたのは、たまおの頭の傷についての説明を受けてから。(例の子宮摘出のお誘いをした、妊婦検診でお世話になっていた先生)
要は、子宮を切っている時に器具で傷つけてしまった、という事。
そんなに大きな傷ではないので、との事。
また、低血糖症状もないという事で安心した。
小児科の先生?に抱えられてたまお登場。
「男の子ですよー」
と仰るのはいいのですが、顔を見せてくれず、おちんしか見せてくれないってのはどういうプレイですか先生。
それからは全身麻酔が効いていたようで、かなりまどろんでいた。
私より先に、たまおは病棟へ。
気がついたらカーテンで仕切られた最初の部屋?に戻っていて、しばらくしたら手術室の受付に戻っていた。
ベッドはストレッチャーから、病室の自分のベッドになっていた。
病室に戻る頃には、意識が随分ハッキリしていて。
病室で待っていてくれた油揚げさんに、しっかり話す事も出来た。
たまおの写真を見せてもらった。
看護師さんたちも口々に言っていたのだが、
「本当に今日出てきたの?」
という大物っぷり。
まあ、3955gだしね…。
私は、足には血栓予防のマッサージ機みたいのがついてるし、お腹からはドレーン、背中は麻酔の管、お股にはおしっこのカテーテル。
そんな状態なのに、すでにたまおがやってきて、授乳をすることに。
早く動いたほうがいい、というのを読んだり聞いたりしていたので、ものすごい力で横向きになって添え乳みたいな状態。
出ているのか出ていないのか、全くわからない。
産科の先生2人と、異型内膜増殖症でお世話になっている部長先生が来て下さった。
頭の傷の話を油揚げさんにもして下さった。
部長先生が3月末で異動との事。
とても残念。
「僕がここに居る間に、木綿さんの赤ちゃんが生まれてくれて良かった。」
泣きそうです、先生。
15時頃、実家の両親と妹が来てくれる。
途中で糖尿の先生2人も来て下さった。
教授から、
「よく頑張ったねえ」
産後のインスリン量、食事が妊産婦食でOKかどうか、などの話などをしつつ。
両親・妹、油揚げさんが帰り。
ちょくちょくたまおもやってきて授乳。
まだ麻酔が効いているから、特にどこかが痛いという事はない。